クレジットカード会社の規約や申込み時や利用時などで、与信や与信枠という言葉を見かけることがあります。あまり日常で使われる言葉ではないのでどういう意味かよく分りませんよね。
与信というのは、国語辞典によると「信用を供与すること」なのだそうです。クレジットカード業界においては、利用可能枠(ショッピング、キャッシングの枠)の供与などで使われる言葉です。
今回は「与信枠」について解説していきます。さっそく始めていきましょう。
与信枠は何が基準になるのですか?
クレジット会社ではクレジットカードの申込者の審査をする際に利用限度額が一律して設定されています。カードの種類やカード会社で最初からある程度与信枠が決まっているということです。
特に新規のカード申込者の場合、与信枠は少なめに設定されています。これは、初めて取引をする場合、貸し倒れにならないようクレジットカード会社はリスクが少ないように与信枠は少なめになっています。
この与信枠はカード発行条件によってある程度決まっているので、発行条件が厳しくなってくれば与信枠も高くなります。
つまり、ステイタス性の高いゴールドカードやプラチナカードなどは、審査基準も厳しいですが、与信枠は大きい傾向にあります。また、弁護士や医者などの職業でも与信枠は大きくなります。年収でも大きく影響します。
しかし、同じカード発行条件であってもクレジットカード発行会社が違うと与信枠も同じであるとはいえないのです。
楽天カードの与信枠を見てみましょう
カードの種類 | 与信枠上限 | 年会費 |
楽天カード | 100万円 | 無料 |
楽天ゴールドカード | 200万円 | 2000円 |
楽天プレミアムカード | 300万円 | 1万円 |
楽天ブラックカード | 1000万円 | 3万円 |
与信枠を増やすことはできるの?
もちろん可能です。クレジットカードの与信枠を増やすには、まじめに利用し続けて、増額申請をする。年齢や収入が上がってきたらゴールドカードなどステイタスの高いカードに切り替えることによっても与信枠を増やすことができます。
余上与信で決済ができなくなる?
余上与信とはカード申込み時の初期与信ではなく、カード利用中の中間審査のような形で途上与信が行われます。
この余上与信で利用履歴が順調であれば、自動的にショッピング枠の上限が増やされることもあります。しかし逆に問題があると、ショッピング枠やキャッシング枠の上限が下げられたりすることもあります。また、最悪の場合は利用停止、強制解約になることもあります。
支払い時にクレジットカードの利用ができないと言われてしまったときは、口座の残高不足や与信枠の上限までカードを利用している場合があります。これらは代金を支払えばまた使えるようになります。しかし、まれに途上与信によってカードが使えなくなってしまっている可能性もあります。
いずれにしても、信用を得られるようクレジットカードを使いすぎたり、支払いの期限に遅れたりということがないように、こつこつと信用を勝ち取っていきましょう。